自律的人工アーティストプロジェクト Artist in the Cloud: Towards an Autonomous Artist
Artist in the Cloud: Towards an Autonomous Artist
自律型人工アーティストの制作を試みるオープンプレジェクト
2019
Overview - 何がすごい?
一言まとめ
Abstract
Abraham [1] is an open project to build an "autonomous artificial artist," an agent which autonomously generates unique and original art. This construct follows from concurrent research in generative models and decentralized machine learning. We present a formal explanation of this idea, and our motivations for it.
Motivation
このプロジェクトの目標は、ユニークで独創的なアートを自律的に創造するAIを構築することです。私たちはこれをAAA(Autonomous Artificial Artist)と呼んでいます。
自律的とは、作り手の意思とは別に、自らの意思を持つことです。最も高度なAIであっても、腹話術師の腕に乗った人形と同じで、創造性を発揮することはできません。
独創的というのは、他のものを真似るのではなく、真に独自の創造性を発揮するという意味である。
Architecture
アート制作プログラムの中核となるメカニズムは、1つまたは複数の生成モデルです(ここでは画像の生成モデルを想定していますが、音声やテキスト、その他のデータタイプにも一般化できます)。モデルのアーキテクチャとトレーニングデータは可変で、クラウドソースである。モデルは継続的にトレーニングされ、新しいデータが入ってくると微調整され、進化に応じてバージョンが上がったり、異なるモデルに分岐したりすることもあります。アート作品は、モデルからのサンプル、あるいはモデルそのものである可能性もあります。
モデルはクラウドソースのデータに対してブラインドで学習されます。このデータは集約されることはなく、各投稿者に非公開であるため、同じデータセットを二度と再現することはできません。
学習されたモデルは、ネットワーク全体で分割され、共有秘密として保持されます。コレクターはネットワークに問い合わせて作品やサンプルを入手します。未解決の問題は、トレーニングセットの再現不可能性を保証するために、この設定でどのようにプライバシーを維持するかです。
Further Thoughts
様々な人々がこのモデルの学習に参加することによって、人々の集合知のようなモデルが完成し、その過程を非公開にすることによって、再現不可能なモデルが完成するという構造になっています。そのシステムに暗号化技術などを用いる構想もあるようで、実際にその人工知能が生成した物を売買できるシステムも実装予定のようです。
構想は野心的で新しいものですが、モデル評価の方法、完成したモデルは果たして自律的と言えるのか?などまだまだ改善と議論の余地がある論文だと思いました。
Links
https://neurips2019creativity.github.io/doc/Artist in the Cloud - Towards an Autonomous Artist.pdf