ニューラルネットワークによる単語のベクトル化技術を用いて、”特定の個人・集団の持つ意識の流れ”を収めた辞書をつくるプロジェクト。

テキストを解析し得た単語ベクトルの集合から最小全域木を構成。その後、深さ優先探索により単語を”意味の近いものをたどるように”並べていきます。

解析するテキストを特定の個人や集団のものに絞ることで、その人（ら）の”意識の中で意味が近い順に”言葉が並んだ辞書。

第１弾では「文豪編Ⅰ　夏目漱石」と銘打ち、漱石の遺した文章を解析することで彼の”意識の流れ”を収めようと試みています。

「人生」という言葉を引くと、「意義」「散文」と続いたり「恋愛」で引けば「罪悪」「意味」「問題」なんて言葉が近くに並んでいたり……ただ読むだけでも漱石の意識の中が覗けるような、そんな辞書になっています。

実際の辞書は、9/25-10/9まで青山スパイラルにて展示・販売中です。また会期中ワークショップを開催し、参加者によるテキストや著名人のインタビュー記事などを解析することで様々な人間の「意識の辞書」を制作しています。

（本プロジェクトは投稿者によるものです）